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8月5日の午後 [2019年夏 ザルツブルク]

今日のお話は8月5日の午後のこと。

この日は12時からアルチーナというオペラのゲネプロを見学。まあ見学と言っても一部売りに出されたチケットを買っての見学で、本番と同じような雰囲気だった。
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このオペラはとっても長くて4時間45分かかるので、さすがに途中でおなかがすき、こんなのをつまんでしまった。これ、これだけで4ユーロ以上するので、いつもは食べないんだけどね。
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ツェツィーリア・バルトリという有名なオペラ歌手が出る演目なので彼女目当ての人が多いのだが、バルトリ以外の歌手のレベルの高さが印象に残った。カウンターテナーとか、少年とかも出ているのだがそれも素晴らしかった。演出はまあまあという感じ。全く悪くないが、すごく印象に残る感じでもない。これは本番初日も見る予定なので(この記事がアップされる頃には初日が終わっているのでこのカーテンコールを載せることに問題はないだろうと思う)、ゲネプロとどう違うか見るのが楽しみだ。演出はもう変わらないだろうが、歌は本番となると声の伸びが違うだろうから。ちなみに歌手はみんな本番衣装だが、指揮者とオケは普段着。
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さすがに5時間近くのオペラを見た後は疲れがどっと出て、宿に帰ってまずはちょっとお昼寝。その後何やらちょっと雲行きが怪しくなった中支度をし…
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再び音楽祭へ。この日は21時からウィーンフィルのコンサート。
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テーマは「死」で、パーシヴァルの序曲やリヒャルト・シュトラウスの「死と変容」をウェルザー・メストの指揮で。これはすごかった…今までウィーンフィルはどうも何を弾いてもウィンナーワルツ的な粘っこい弾き方だなあと感じていたのだが、この日の演奏は違った。ワーグナーも厳格に、本当に厳しい印象に仕上がっていた。そして休憩後、ショスタコーヴィッチの交響曲第14番(オケはこんな小編成!)にめぎの大好きなAsmik Grigorianというソプラノ歌手が出たのだが、それも期待以上に素晴らしかった。この歌手は去年サロメを歌ってあまりにも素晴らしくて涙が出たのだが、本当にもうもうもうもう…ちなみにザルツブルク音楽祭では今年もサロメがあって同じ演出で彼女が歌うのだが、その時期にはすでに高校が始まってしまうので見ることができない。ああ残念。でも、この別の作品を生で見ることができて本当によかったわ。
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実はこの日、メルケルさんも来ていたそうだ。その記事はこちら。プライベートの訪問とのことで入口で写真撮影に応じることすら避け、楽器搬入口のようなところに乗り付けたらしい。休憩にも全く公衆の面前には姿を見せなかった。メルケルさんと同じ空間であの演奏を見たんだなあ…実は去年も同じオペラを同じ日に見ていたのだけど、全然気が付かず、次の日の新聞で知ったのだった。しかもそのオペラのあとめぎの宿のめぎの部屋の窓から見下ろせるレストランで食事をしたそうなのに、見事に気が付かなかった。それほどお忍びが徹底しているということである。まあそこまでのお忍びができるというのこそ要人ならではのことでもあるが、社交界に顔とドレスを見せるために来るのではなく、首相として文化交流に来るのでもなく、本当に音楽を楽しみに、休暇としてきているということを徹底するその姿勢、めぎはすごいなあと思う。
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↑スマホでこの写真が撮れるってすごいなあって思う。夜の手持ちなのに。

そうそう、メルケルさんの休暇のハイキングは毎年のことで、冬には毎年スキーもするし、あの体型でも結構身軽のようだ。健康面、本当のところは全くわからないが、休暇の過ごし方には今のところ変更はなかった模様。

これで8月5日のお話はおしまい。
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