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夏のはじまり・・・年度末を終えて [仕事風景]

今日の話は高校の年度末とそれについてあれこれめぎが考えを巡らせていること。と言っても写真は全く仕事と関係ないが。

夏休みに入る2日前、めぎ的に今年度の仕事を全て終えた達成感を感じたこの日、夕食を終えた夜8時半から散歩に出かけた。向こうには、なにやらみんなで大移動中のカナダガンたち。
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ドイツの夏休み前は学校の年度末。最後の1ヶ月ほど、膨大な事務処理がある。それが終わり、会議も全て終わり、この日は今年度で定年退職する校長の退任式があり、次の日は終業式でクラス担任でないめぎはただ行く義務があるだけでもう何もすることがない、というところにこぎつけて、ふと夏の夜の空気を味わいたくなったのだった。
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夜8時半過ぎと言ってもドイツの夏の空はまだ明るい。日本で言えば夕方のようなまったり感を味わいながら、運良く寒くも暑くもなくて、うちのドイツ人的にはちょっと蒸し蒸ししていたけど日本から見たらなんてことのない過ごしやすい22℃くらいで、静かな公園を気持ちよく散歩。
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水辺なのに蚊もいないし、ホント気持ちよく。
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バラも気持ちよさそう。
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アルトビール(デュッセルドルフの地ビール)を一杯飲んで打ち上げ気分になって、これは21時45分頃の撮影。向こうに半月近い月が見えるが、まだ空が明るい。
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高校に勤めて12年が過ぎた。小中高を終えたのと同じ時間が過ぎたことに感慨を覚える。校長の定年退職を見送るのも2回目だ。最初の校長は日本が大好きで、めぎが頑張らなくても日本語科目のために色々と尽力してくれた。2人目の校長は日本文化になかなか馴染めず日本との交流に積極的ではなかったが、めぎを信頼してくれて、最後にはめぎの昇格に尽力してくれた。そんなわけでこの12年、めぎは上司に恵まれ、非常に居心地よく仕事ができていた。次の校長ともいい関係が築けるといいな・・・ドイツの学校は自ら志願して面接など受けて転任しない限り就職した学校に定年まで勤めるのだが、次の校長はめぎより若いので、めぎが定年するまでずっとその人が校長を務めるということになるのかもしれない。
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校長の退任式にはデュッセルドルフ市長も駆けつけて祝辞を述べていた。それだけ大きな影響力のある校長だったとも言えるだろう。ところでここは旧市庁舎前広場で、この人はヤン・ヴェレム。本名はヨハン ヴィルヘルム2世といい、神聖ローマ帝国のプファルツ選帝侯で、17世紀後半にデュッセルドルフとその周辺を治め、デュッセルドルフの発展に寄与し、民衆にも非常に人気があったと言われている人。
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どんなに人気があっても、どんなに功績があっても、いつかその時代は過ぎ去っていく。この年度末、1975年から44年間ずっとめぎの高校に勤め続けたという同僚が定年を迎えた。その人は、多くの同僚がまだ生まれていなかった頃に仕事を始めたわけだ。めぎは生まれていたけど、まさか自分が44年後にドイツで学校の先生になっているなんて、知る由もなく学校に通っていたなあ・・・この少年は、上のヤン・ヴェレム像が建てられる際に銅を集める手伝いをしたと言われている。
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一時代が終わって歴史に埋もれていく。埋もれた人を銅像に残した人も、その手伝いをした人も、更に埋もれていく。校長も代替わりし、いつしか過去の人として埋もれていく。めぎはそんな埋もれていく人のさらに下に埋もれていく人間である。そんなめぎにも役目があって、それを果たすことが望まれているなんて、幸せなことと思う。役目を終えて埋もれるときまではまだ間があるが、そんな遠い先のことでもない。少なくともドイツに渡ってきた頃に描いていたような果てしのない将来があるわけではない。そこまで、私に課せられた役目をきちんと見据えつつ、埋もれゆく仕事を過不足なくこなしていこうと思っている。

デュッセルドルフでは先週の金曜日からキルメス(移動遊園地)が始まった。ホンの2週間の輝きのために建てられた夢の世界。それは、儚くも輝かしい夏の始まりの象徴。つい、6週間後の新年度開始からの仕事のことをあれこれ考えてしまうが、その前の限りある夏の時間を思いっきり楽しんでおこうと思う。
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