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南西ドイツ 2017年6月 ブログトップ
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花の絨毯 [南西ドイツ 2017年6月]

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今日からぼちぼちと6月中旬の旅のお話を。

Hüfingen(ヒュフィンゲン)という人口7500人の小さな無名の街に行こうなどと言い出したのは、うちのドイツ人だった。なんでも彼は若い頃、知り合いに誘われてその街へある行事を見に行ったことがあるのだという。その行事とはキリスト教のカトリックの聖体のお祭りで、プロテスタントの彼には全く馴染みのない行事なのだが、そのパレードは一見の価値があったのだとか。その話をこれまでに何度か聞かされていたのだが、しかし彼は肝心の街の名前を忘れてしまってて、しかもその街はデュッセルドルフからは結構遠いところなので泊りがけになるし、それほどどうしてもというわけでもなく、街の名前を調べることもなく何年も過ぎていた。

ようやく名前を調べ出し、フライブルク近くのその街へ本当に行くことにした頃、たまたまハンブルクの友人夫婦とオランダに小旅行(あの牡蠣を食べに行った旅)。そこでめぎ家の計画を聞いた彼らは一緒に行きたいと言い出し、今回の旅になったのだった。ハンブルク生まれ育ちで今もなおハンブルクに住み続けている彼らも、カトリックの行事には全く疎い。キリスト教とひとくくりに言っても、カトリックとプロテスタントは実は全く異なるのだ。同じドイツでもプロテスタント圏は聖体の日が祝日ではなく、したがってハンブルクは平日なのである。めぎの住むデュッセルドルフは祝日だが、プロテスタントの多いデュッセルドルフでは特に目立った行事もなく、カトリックの多いお隣ケルンではたぶん何らかの行事があるのだろうと思う。ちなみに聖体の日というのはキリストの聖なる体と血を崇める日で、その行事はたいてい、花を道路に撒きながら練り歩くパレードである。

さてさて・・・その聖体の日、めぎは朝6時から撮影開始。
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というのは、前日に宿に到着したとき、めぎのカメラを見た宿の人が「撮影するなら朝早く行った方がいいよ」と薦めてくれたから。パレードそのものは朝8時半から始まるのだが、準備を見ると面白いだろうと言う。7時頃に行けばいいというのだが、パレードでいい場所をとるには8時に行かなければと仮定して、朝食は7時、すると準備はその前に見るしかない。ハンブルクの友人たちは朝食に間に合うようにゆっくり起きると言うので、めぎ家だけ朝の散歩に。

朝6時には既にもうほとんど準備が終わっていた。
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準備と言うのは、この花の絨毯を作るところ。
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教会から伸びるこの街の目抜き通りに往復500mくらいの花の絨毯を敷き詰めるのだ。5~10mずつ担当グループが分かれているようで、モチーフが異なる。幾何学的な模様のところもあれば、宗教的なのもある。
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作業は非常に細かい。小さな花をそっとそっと綺麗に置いていく。人々は物凄く真剣で、近くで撮っていても脇目も振らない。その様子は、宗教的というよりも、その街の伝統的なハレの日を大事に思い、みんなで力を合わせてしっかり準備をしている、という感じだった。
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この時点で見に来ている人たちはほとんど地元の人で、準備を終えて出来上がりを見て回っていた。
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ところどころに力作が。
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これ、全て生花&生の枝葉で出来ているのだ。
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このためにどれほどの花が前日の夜に(もしかしてこの日の朝?)に摘み取られたことかしら。もちろんそのための畑があるのだろうけれど。
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つづく

撮影: D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)
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射撃協会の人たち [南西ドイツ 2017年6月]

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現在、6月中旬の旅の話を連載中。

ここは南西ドイツの小さな村ヒュフィンゲン。聖体の祝日のお祭りにて。
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花の絨毯の準備はすっかり整い、めぎも朝食を終えて再びここにやってきた。8時ちょっと前。見に来た人にはお年寄りが多い・・・参加する人はともかく、こういうのに興味をもって早起きしてやってくるのは、やっぱりある程度の年齢層という感じかしら。そう書いているめぎたちだって、4人のうち2人は60を超し、もう1人も今年60を迎えるところ。めぎだけ中途半端な中年後期でなんだかなぁ・・・
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子供たちが正装してここへ向かう。どのように参加するかで正装の仕方もずいぶん違うようだが、それぞれお召かししてやってきていた。
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こちらの家族はご主人のみ正装。これは射撃協会の制服。
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市庁舎前の広場には射撃協会の人たちが続々と集まって来ていた。
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お偉いさんはカメラマンと打ち合わせ。
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射撃協会というのは、物凄く簡単に言えば、ドイツがナポレオンのフランスに統治された頃にドイツを守ろうと各地の各村各町に組織された自衛団体が元となっていて、今はその地域の行事・・・カーニバルなどこういうキリスト教のお祭り・・・の運営を担っている。たぶん趣味としての射撃の練習もしていて、そこからオリンピックの射撃の選手などが育っているのだろうと思うが、めぎは詳しいことは分からない。とにかく射撃団体はドイツ中いたるところにたくさんあって、デュッセルドルフにも複数の射撃協会の団体があって、カーニバルのパレードをしたり、5~6月ごろにもパレードをしたりしているのだが、基本的には定期的に集まってビールを飲んでソーセージを食べて盛り上がっている典型的なドイツ人たちというイメージ。

この人たちも射撃の練習をしつつビールを飲んでわいわい楽しんで、年に数回町の行事を取り仕切っているのだろう。宗教行事なのに射撃協会が取り仕切るというのもなんだかドイツらしい。さて、記念撮影のお時間に。はい、こうやって並んで・・・と指示を出すおじ(い)さん。
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しかし、なかなか揃わない・・・ドイツ人たちって、個人主義というか、ホント自由だなあ。さくっと並んでさくっと言われたとおりに見るべきところを見て笑うべき瞬間に笑えばさくっと終わるのに、みんなよそ見したり鼻をかいたり帽子かぶりなおしたり冗談言って大笑いしたりしかめっ面をしたりで、いつまで経っても撮影にこぎつけない。
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カメラマンさんは大変。
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しかしこの自由さのおかげでめぎはカメラマンさんの脚立のすぐ横にもぐりこんでこんな風に撮影することができた。このおじさん、一番偉いはずの隣の人よりずっと目立ってたな~
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つづく

撮影: D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)
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通り沿いの祭壇 [南西ドイツ 2017年6月]

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現在、6月中旬の旅の話を連載中。南西ドイツの小さな町ヒュフィンゲンにカトリックの聖体のお祭りを見に来ているところ。

ちょっと話が前後するが、花の絨毯を準備する傍ら、祭壇を準備している人たちもいた。
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出来上がった祭壇。
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祭壇の前にはひときわ凝った模様の絨毯が。
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祭壇は一つではない。100メートルくらい先にまた一つ。そうそう、この絨毯、緑の葉っぱのところは踏んでもいいことになっている。作業でどうしても踏み込む必要のある場合はもちろん、絨毯の向こうに行きたい場合も、写真を絨毯の真上から写したい場合も、緑の部分(特に一区画ごとに枠のように敷き詰められているところ)に足を踏み込めばいいことになっていた。
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こちらの前の絨毯はこのときまだ準備中。
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そこからまた100メートルくらい離れたところにも。
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向こうに見える教会からこちらへ伸びるこの通りの右側と左側にそれぞれ花の絨毯があって、その2本の絨毯はこの写真の手前でコの字に曲がってつながっている。絨毯に沿って祭壇が全部で4箇所あって、教会から始まるパレードは絨毯に沿って進み、それぞれの祭壇で祈りをささげたりするものと思われた。
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射撃協会の人たちが準備を取り仕切って儀式にも参加するようだけど、お祭りそのものは非常に宗教的のようね。
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さて、そろそろ始まりそう。
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つづく

撮影: D600 + 20mm(F1.8)/ 70-300mm(F4.5-5.6)
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