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トルコ北東部旅行記 序章 [トルコ北東部]

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これはトルコの地図。日本の倍以上の面積があるとか。
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めぎたちが行ったのは、上の地図のホンのこの部分だけ。
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と言ってもこの地図は実はこの時代のもの。
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その当時と今はトルコはどの程度変わったのか。どの程度変わっていないのか。そんなことに漠然と興味を持っていたのは、10年くらい前に村上春樹のある旅行記を読んでから。村上春樹は1988年に21日間かけて車でトルコ一周旅行をして、なかなかとんでもない目にあった非常に興味深い旅行記を書いていて、その記憶から特に黒海沿岸から東の国境地帯にかけての地域に対し心のどこかに興味があったのだった。

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1991/07/30
  • メディア: 文庫




でも、そんなことはすっかり忘れていたのだけど、この冬ボルネオから戻ってくるときにヴァン湖の上を通り、うちのドイツ人がここへ行きたいと言い出して、その村上春樹の旅行記を思い出したのだった。
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数年前のだけどトルコの「地球の歩き方」で地図をもう一度。
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↑普通トルコを旅するときに最初に行くであろうイスタンブールは、左から2番目の矢印のところ。位置的にほとんどヨーロッパである。次に有名なカッパドキアは地図の真ん中の矢印のところ。一番左の矢印のところはトロイの木馬のトロイ。その辺りからエーゲ海沿岸にかけては昔からドイツ人観光客がよく行く地帯で、うちのドイツ人ももう40年も前に旅をしている。今回めぎたちが行ったのは、右上の黒海沿岸部分。黒海沿岸を旅する人も最近は多いけど、たいていカッパドキアのちょうど真上に当たるスィノップかサムスン辺りまでで、この東の果てまで来る人はあまりいない。

その辺りを少し拡大して見よう。めぎたちの行き先は上の赤い矢印のところ。うちのドイツ人が行きたかった右端のアール山(ノアの方舟が降りたという伝説の山)とその左下の大きな湖ヴァンは、遠過ぎてとても到達できなかった。アウトバーンが整備されればいけるだろうが、まだそんな状況ではないのである。その下の青い矢印の辺りはその昔村上春樹が一周旅行の中でもかなりしんどい思いをしたらしいところ。ここまで行きたいと思ったら、それこそ21日間かけないとダメね。
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で、めぎたちが4泊5日間で回ったのは、こんなちょっと。それでもほとんどずっと車で移動していたハードな旅だった。
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この地域、地球に歩き方ではほんの数ページとは言え4つの町について説明が載っている。しかし、ドイツの「東トルコ」というガイドブックには、玄関口のトラブゾンという町以外全く何も載っていなかった。つまり、普通東トルコに行く人はトラブゾンからノアの方舟の山やらヴァン湖やらずっと南のイラク・シリア国境地帯を回るのだろう。まあシリア国境地帯は今は情勢が危ないので普通に旅行するべきではないが、見所はそちらにあると言うことであって、めぎたちが回った部分は真っ白・・・つまり、何も見所がないと考えられている地域なのである。
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そんなところへ行って何を見てきたか・・・今日はダイジェストでどうぞ。

まずデュッセルドルフから飛行機に乗って、アルプスの東の端っこを通過し・・・
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たぶんオーストリアとハンガリーとルーマニアとブルガリアを越えてイスタンブールで乗り換え、トラブゾンへ。見えてきた黒海沿岸地域は山が続き、山の上に道や家があるのが見えた。
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この辺りは海岸線が狭いのね。すぐに切り立った崖というか山になっていて、ちょっと日本みたいだなあ。
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トラブゾンには夕方に到着し、夕飯を食べてからちょっと町中を散歩して一泊しただけで・・・
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次の日にはすぐに黒海へ。東へ向かう。
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そこから南の山の方へ。チャイの茶の山地で、あちこちに茶畑が。
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海岸から1時間くらいでちょっとした景勝地の湖へ。
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それからまるでスイスかと思うような観光地化した温泉地へ。この温泉地、黒海沿岸からしか行けない・・・つまり、別の内陸の村から回っていく道がない。だから、上の景勝地の湖からはまた1時間くらいかけて黒海沿岸へ戻り、そこから1時間くらい黒海沿岸を走ったあとまた山へ向かって1時間くらいかけてここへ来たのだった。
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そこから内陸のある村へ抜けようと試みたが、やはり道が消えてしまった。
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そんな不便なところにも生活があり、ピントが合っていないけど、道路際の小さな畑を耕している女性を撮った。たいていこんな恰好で、こんな道具で女性が耕しているのだった。
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それから目指す内陸の村に行くために大回りをさせられ、道無き道というか、道路建設中のそばを通って旅を続けた。
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このあたりは一つの村から一つの村まで上のような道を3時間くらいかけて走る。辿り着いたところで入った小さな食堂の食事がたまらなく美味しかった。東アジア人女性は相当珍しかったらしく、めぎはどこに行っても大注目を浴びた。
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そんなものすごく不便な地域にもこうして畑があることに驚いたり・・・
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落石が起こりそうなところを駆け抜け・・・
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村に入ると死んだようにぺったんこになっている野犬をたくさん見かけ・・・
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こんなところをひたすらに走ったのだった。
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もし21日間あったら、めぎも間違いなくヴァン湖やら南のイラク近くの辺りまで行っただろうな。次回はぜひそこまで行く計画を立てようと思ったほど、非常に魅力的なところだった。しかし、日本からトルコへ旅に来ようという人には、またはドイツでトルコに行ってみたいと思っている人には、めぎもうちのドイツ人もこの地域を勧めたりはしないだろうな。なにしろ、何もないのだ。この、何もないというところが、こんなに苦労して走って向かったのにそこには何もないというその事実こそが、めぎとうちのドイツ人にはたまらなく魅力的だったのだが、限られたお休みに何かを見たくて旅をする人にはとても勧められない。道路が建設中のところがほとんどで、砂利道を旅したようなもの。しかし、いつかはそれが完成するのかと思うと、それはそれでなんとなく末恐ろしい。こんな立派な道路を建設する費用はどこから出ているのかしら。なんのために建設しているのかしら。これが出来上がったら、この辺りの暮らしや人々はどう変化するかしら。

4泊5日間で見た見所らしい見所と言えば、トラブゾン近くのこの修道院のみ。最終日の飛行機が早かったため、またトラブゾンに戻ってきたのだった。
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そして、もう一度トラブゾン。
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どこにいてもチャイが美味しかった。
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そんな何もない旅行記をこれから始める。何もないとは言え撮った写真は1000枚程度。その半分以上が車の中から撮った写真である。つまり、素晴らしい景色や見所を構図を考えて美しく撮った写真ではない。人に見られることを全く考えていない景色の荒々しさを目につく限り写真に収めたという代物だ。車は埃だらけになり、その汚れも共に写っている。久々のルポルタージュ的写真撮影の醍醐味を快くまで味わってきた。それにはオートフォーカスの早い24-70mmレンズが最高に役に立った。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8), 飛行機からの撮影および初日のトラブゾンの町の写真はNikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
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トラブゾン [トルコ北東部]

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現在、イースター休暇のトルコ北東部旅行記を連載中。

トラブゾン空港に到着したのは午後5時半頃だったと思う。これは、レンタカーの手続きをしているところ。
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↑ここに到達するまでに色々あった・・・まず、めぎたちの荷物が出てこなかった。おお~初っ端からスーツケース紛失か?と思ったが、めぎたちのはインターナショナルだから隣の建物に到着しているという・・・イスタンブールで国内線に乗り換えてきても、もともとのインターナショナルで処理されてめぎたちのスーツケースだけそちらへ向かったというのだ。へえええ。他の人たちはみんな国内線だけに乗った人なのかな。そんなわけで、隣の建物まで行って(建物に入るのにイチイチ荷物検査があってメンドクサイ)、スーツケースを無事に受け取り、また国内線の建物に戻って(ここでもまた荷物検査して入る・・・ああメンドクサイ)、予約していたレンタカー屋さんの窓口を探したら・・・無い。ネットで予め予約してきたレンタカー屋の名前がないのだ。おおお~初っ端から詐欺?と思ったが、そこにあったレンタカー屋さんのおじさんたちが予約確認書の紙を覗き込んで言うには、そのレンタカーは外にあると言う・・・と言ってもトルコ語なので、身振りでたぶんそう言っていると判断しただけなのだが。ふーん。それで外に出てみると(一度出るとまた中に入るのに荷物検査だからメンドクサイと思いつつ仕方なく出ると)、一人の男性がやってきて、ミスター○○?と英語でうちのドイツ人に話しかけてきた。ほぉ~ホントに外にいたのね・・・というわけで、ようやくレンタカーを受け取っているところなのだ。

空港からホテルまで向かっているところ。うちのドイツ人はホテルの場所の地図を予め印刷してきたのだが、それは鞄の中に仕舞ったままトランクへ。それで、めぎの頭の中の地図の記憶を頼りに向かう。
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そして・・・そこはさすがに写せなかったのだが、めぎの記憶でホテルの周辺まで来たのだが、そこには乗り合いバスのターミナルがあって、人がうじゃうじゃいて、そこからどうやって行くのか分からなくなった。それでとりあえず適当に駐めて歩いて探そうと思ったのだが、そこにトルコ人のおじさんたちが5~6人いて、ものすごく興味深そうにめぎとうちのドイツ人をじろじろ眺め、たぶん、そこに駐めちゃいかんよ、みたいなことを言っている。ホテルの名前を言うと、ああそこは近いよ、この裏だ、と指さし、そこへ歩き出そうとすると、ダメダメ、車で行かなきゃ、すぐだから、というようなことをたぶん言っている・・・そうですか、それじゃ仕方がない、と車に乗り込んだら、一人後ろの座席に乗り込んできた!ひぇ~~~しかし、うちのドイツ人はそのまま車を発進、するとそのトルコ人はトルコ語でそこをまっすぐ、ここを右、また右、みたいなことを言っていて、するとすぐにその目的のホテルが見えたのだった。そのホテルの前に車を駐めると、その後ろに乗ったおじさんは、じゃ、とクールに言ってさくっと戻っていった・・・それもあまりにもあっという間の出来事で、御礼をいう間もないほどだった。なんという国!なんという親切!もしかして頭など殴られて車ごと奪われるんじゃないかとか、チップを要求されるんじゃないかとか、何か盗まれるんじゃないかとか、そういうことを考えた自分を恥じるほどだった(普通考えるよね)・・・

で、明るいうちにホテルの部屋に到着。前に見えるのはモスクの塔。
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一泊目だけはめぎがネットでホテルを予約しておいた。一泊二人で50ユーロの部屋。つまり、今のレートで一人当たり3500円程度で(2年前だったら一人2500円だったわけね)、この辺りではかなり立派なホテル。と言っても中はこんなにシンプルで狭いけど。
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でも部屋にお手洗いとシャワーがついているからね~しかもドライヤーまであるわ!
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お手洗い全体がタイル張りになっていて、つまりシャワーと洗面台とトイレを遮るものはなく、床もつながっていた。
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一息ついてから夕飯へ。この日食べたのは、ホテルの近くの広場に面したこのお店。
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村上春樹の旅行記にトラブゾンで魚を食べた話が載っていて、そのお店かどうかは分からないけど同じようなものを食べてみようと思っていたのだった。と言っても当時はこんな小綺麗じゃなかったと思うけど。
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身振り手振りで魚を注文し、テーブルに座るとこんなパンを持ってきてくれた。これ、こんな見かけだけど、パンはものすごく美味しい。ふわふわでもちもち、皮は固く、中は弾力いっぱいなのだ。村上春樹はトルコはパンが美味しいと書いていたけど、本当だわね。
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お魚はこんな開きを焼いたのを・・・魚の種類はよく分からないが、非常に美味しかった。ただ、量がかなり多かった。
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それから小さな鰯。これも量がかなり多い。味はこっちの方が上の開きよりさらに美味しいという印象。
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まあ美味しいと言っても、魚をただグリルしたレベルの美味しさではあるのだが、熱々で、付け合わせの野菜も美味しく、さらにパンも最高で大満足。

座っている人たちを見ると地元の人たちっぽかったが、彼らがトラブゾンの人でここへ食べに来たのか、はたまた旅行者なのか、めぎにはもとよりうちのドイツ人にも分からず。非常に足の悪いおばあちゃんも食べに来てて、食べ終わるとお連れの息子夫婦のような人たちが支えながら歩いていったのが印象的だった・・・この国は、実は飛行機に乗ってイスタンブールからトラブゾンに向かうときから気がついていたのだが、お年寄りに非常に親切な国である。杖をついた足の悪いお年寄りも普通に飛行機に乗って旅をしているのだ。ちゃんと車いすに乗せて別のルートで飛行機に乗せるシステムがあって、それ担当の係員がおり、かなりの人がそのサービスを使っている。そういうシステムは日本にだってドイツにだってきっともちろんあるのだろうが、体の不自由な人やお年寄りが飛行機で旅をしているのをめぎはこれまでほとんど見たことがなかった。それが、こんな田舎のトルコでいっぱい見かけたものだから、かなり驚いてしまった・・・めぎはイスラムの国にものすごく偏見を持っていたけど、もしかしてある面では非常にいい国なのではないのかしら?腰の曲がった、ほとんど歩けないようなお年寄りが迷惑がられずに旅ができる国って、幸せよね。

ところで、他のテーブルの人たちが食後にチャイの出前を受けているのを見て・・・この食堂では飲み物はペットボトルの水だけで、チャイは別の店から出張販売してもらっているようだったのを見て・・・
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で、めぎたちもデザートを一つ頼んでチャイのおじさんにチャイを持ってきてもらった。おじさんはこのデザートを見て、うん、いい選択だよ、うまいだろ?みたいなことを言ってうちのドイツ人の方をポンッとたたいたのだが、このデザート、めぎには死ぬほど甘かった~~~
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お勘定は24トルコリラだった・・・約8ユーロ。つまり二人で1100円程度。

食後にトラブゾンの町をちょっと散歩。
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行列のできていたお店。この山のようになっている粉と野菜やケバブを食べる感じ。これ、なんなのかしら。
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最終日、トラブゾンに戻ってきたらこのお店でオリーブオイルを買おうねって話していたのだけど、その日には閉まってて買えなかった・・・返す返すも残念。
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町並みは40年前の札幌の郊外の繁華街って感じかな。
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日本人や中国人、韓国人には全く会わなかったし、ヨーロッパ人もほとんど見かけなかった。
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トルコ東部へ行くことにしたとき、トラブゾンへ飛ぶか、ヴァンへ飛ぶか、という選択肢があった。ヴァン湖にはめぎも興味合ったけど、できれば黒海も見たくてトラブゾンにしたのだった。以前ルーマニアを旅したときに見た黒海の印象が非常によかったので。で、トラブゾンってどんな町なのかな、とネットで検索したが、イランへのビザを取りに立ち寄る町らしい。そういう旅をする人にはかなりメジャーな町のようだ。数少ない日本語の旅行記を読んだが、トラブゾンに来た個人旅行者の多くがめぎと同じホテルに泊まり、同じ食堂で魚を食べている。まあみんなすることは同じって感じね♪

ここが最初にホテルを探していたときに辿り着いたバスターミナル。あのおじさんたちはもういなかったけど。
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それからチーズを売っているお店を覗いたり・・・
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この辺りで有名な蜂の巣が売られているのを見たり・・・
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美味しそうなドライフルーツをおやつに買ったり。
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ここ、夢のようなお店だったな・・・小綺麗だから、観光客向け価格かも知れないけど。
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歩きながらこんなお菓子を買って食べてみた・・・これもものすごく甘かった~~一口でギブアップ。ごめんなさい・・・
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公園の一角で上のお菓子と格闘していたとき、突然モスクから大音響が。マレーシアでも体験してもう慣れっこだが、これ、なかなかすごい轟きよねえ・・・でも、誰もそれを聞いている様子ではないのがまた不思議。(かなり大きな音が鳴るので、クリックする前に心の用意をどうぞ。)



町を歩きながら見かける人々は、めぎの教えている学生や生徒たちの中のトルコ系、アフガニスタン系、イラン系、アゼルバイジャン系などの面影とそっくりで、ああ彼らのルーツの近くに来たんだな、と親近感が沸いた。彼らが夏休みなどに里帰りして楽しむのはこういう食事、こういうざわめき、こういう空気なのかも知れない。上のビデオの轟きは、宗教的なものであるからどうも馴染めないが、思えば日本には電気街などに行けば各店から広告が大音響で繰り返されており、スーパーの中でも繰り返し繰り返し広告が流れ、駅でも電車でもしつこいほど「危ないですから」「ドアが閉まりまーす!」と繰り返され、ドイツから行くと煩いことこの上ないのだ・・・そこで生活しているとそういうものだと慣れっこになるのだが。

そしてホテルに戻ってきた。
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ところで、この日の夕食にお酒がなかったことに気がつきませんでした?そう、ここはイスラムの国。めぎたちが食べたような安い食堂にはお酒はない。で、うちのドイツ人は試しにお酒を売っているところをホテルの人に尋ねてみた・・・すると、ちょうど英語の話せる人がいなくて、でもアルコールという言葉は理解して、どこに売ってる?とその場で数人集まって議論し、あああそこだ、ええとそこに行くには、ここをまっすぐ行って、ナントカホテルで右に曲がって、するとちょこっとで酒屋がある、ほんのちょっとだ、というようなことを口々に一生懸命トルコ語で説明してくれた。身振り手振りでそういうことが分かるから不思議である。それでなんとか行ってみようと思ったらちょうど英語のできる人が戻ってきて、彼らが事情を説明すると、それじゃ私はこれから帰宅するところだからそこまで一緒に行きましょうって。

いやあ、なんて親切な国なのかしら・・・めぎたちは無事にトルコの白ワインをゲットし、それをホテルの最上階のテラスでチャイのグラスを使って楽しんだのだった。
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つづく。

撮影: Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
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黒海へ [トルコ北東部]

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現在、イースター休暇のトルコ北東部旅行記を連載中。

一夜明けたトラブゾン。もやってるけど天気は概ね良好。向こうに実は黒海が見えているのだけど、写真ではもやもやでよく分からないわね。
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下には乗り合いバスの小さな停留所が。めぎたちはレンタカーなのでバスは利用しなかったが、ここではバスが満席になったら発車するシステムだそう。
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ちなみに、このバス停からなのか、近くのもう少し大きめのターミナルからなのかは確認していないが、トラブゾンからはこの乗り合いバスで各方面へのツアーが出ている。めぎがこの日に向かった湖や温泉、さらに最終日に寄った修道院などへ行くツアーだ。ツアーと言ってもただそのバスでそこまで往復してくれるというだけのようだが、個人でトラブゾンに行ってもそういうツアーを使えば比較的簡単にこの辺りの見所へ行くことができる。実際、ネットで検索すると、一人で乗り合いバスを使ってその辺りを旅した日本人のブログが結構ヒットする。思えばトラブゾンも湖も温泉も修道院も地球の歩き方に載っているし、この辺りではメジャーな観光地なのよね。どうする?本当に行く?一気にアール山やヴァン湖でも目指す?やっぱり遠すぎるかねえ。まあ温泉泊まってみたいしねえ・・・とこの日はあまり無茶をせず近場の湖と温泉を目指すこととする。

このように、めぎ家は予定を立てずにトラブゾンへやってきた。ホテルも一泊目しか取ってないし、あとはその日に行きたいところへ行けるところまで行こう、と。トルコに温泉があるということにはかなり惹かれ、そこでできれば一泊しようということだけ考えてきたのだった。

朝食はホテル最上階のこちらで。
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テラス席はちょっと風が強くて寒くてやめた。
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朝食のラインアップ。チーズが数種類。イスラムなのでハムはなく、鶏肉で作ったソーセージみたいなのが一つ。あとはオリーブが2種類に、トマトとキュウリ、そしてバターやクリームチーズなど。蜂蜜がずいぶん大量に。こんな風に置かれているのは初めて見たなあ。消費量も半端じゃないという事よね。
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パンはあの美味しいパンの他に、手前のようなのも。この手前の形のパンは朝食べる典型的なパンらしいが、めぎは奥のパンの方が好きだった。
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これはチャイ沸かし機なのだが、上のポットにもチャイが入ってないし、レバーからはお湯しか出てこなかったので・・・
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そこにあったインスタントコーヒーを入れた。でも、あとから別の人が右のレバーからチャイを入れているのを見て、なんだ~あるじゃない、と食後に飲んだのだが。めぎたちは左のレバーしか押さなかったのだ。それから、このなんてことのないトマトが非常に美味しくて、野菜にあまり興味のないうちのドイツ人があとからたくさん取ってきてばくばく食べていた。村上春樹が黒海沿岸でトマトサラダをよく食べたと書いていたけど、たしかに美味しいわねえ。
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このホテルは非常に居心地よかったので、最終日にも泊まることにして予約を入れて出発。

Durというのは止まれという意味のようだが、なんとなくDurと聞くと音楽の「長調」のような気がしてしまうめぎ。
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まず立ち寄ったのがガソリンスタンド。トルコがいつもそうなのかは分からないが、めぎたちが借りたレンタカーはガソリン0状態で借り、使い切って返すというシステム。借りるとき、ガソリンスタンドまで行く分くらいは入ってますよ、と言われたが、ここまでちゃんと保つかなあってちょっと怖かった。知らない国でガス欠で立ち往生はしたくないわよね。そうそう、借りた車はディーゼルで、1リットル当たり3.8リラくらいだったと思う。換算すると1.26ユーロくらい(177円くらい)で、ドイツとほぼ同じ(日本は?)。ちなみにガソリンはドイツでは1.5~1.6ユーロくらい(約210~225円)だが、トルコでも換算すると同じくらいだった。
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スタンドの人が窓ガラスを拭いてくれた。それも、拭くと言うよりちゃんと水で洗って拭き取ってくれるという念の入れよう。でもチップを渡す必要もなく、非常に不思議な感じ。このまま行っちゃっていいの?となんとなく申し訳ないような気分になる。
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ここまではV1に10mm単焦点で写したもの。ここからはD600に24-70mmレンズで写したもの。

黒海沿いには素晴らしい道路が出来上がっていて、アウトバーンではないがそれに近いような快適さ。ここの道路の良さは村上春樹の時代とは雲泥の差だ。ただ、たまに人が歩いているので用心しなければならない。こんなほとんど自動車専用道路みたいに車が飛ばしていくところを人が歩いていたり横切ったりするのだ。
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右側には時折町が広がるが、たいていは急斜面に茶畑が続いていた。
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アウトバーンではないので車を駐めて黒海に降りてみることもできる。
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ちょうどそこには海の家みたいなホテルが並んでいた。
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夏になるとここに海水浴客たちが休暇を過ごしに泊まりに来るのかしら。トルコの人たちはどのくらい休暇があって、どんな風に過ごすのかしらね。ドイツにいるトルコ人たちはしっかり何週間も休んでトルコに里帰りするけど(学生たちはもちろん、キオスクと呼ばれるコンビニみたいなお店の多くがトルコ人の経営で、それが何週間も休みになったりする)、みんなトルコで家族と何をしているのかしら。
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この辺りの黒海って、石がごつごつしてるのね。ルーマニアで黒海沿岸に出たときにはビーチのようなところもあったのだけど。
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名前の通り、黒い石が多く、海らしく貝殻も落ちていた。
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ちょっと海水を舐めてみた・・・塩分が意外に少ない印象。閉ざされた海だからもしかして塩分が濃かったりするのかな、と想像していたのだけど、意外にも正反対。
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この向こうにクリミア半島がある。そう思うと、この海がなんとなくきな臭くも感じた。ここは戦争と隣り合わせの地域なのだろうな。今こうしてここが平和であるのは、長い歴史を思えばある意味奇跡なのだ。平和を保つ努力をしているということでもあるが。
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撮影: D600 + 24-70mm(F2.8), Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
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