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ハンブルクの義父の奥さんのこと [ハンブルク]

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今日からしばらくは、2月末のカーニバルの頃に訪ねた北ドイツのお話を。まず、話は前後するが、2日目のハンブルクの義父の奥さんの家でのお話から。
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いつものように夕方に到着し、ケーキとコーヒーでスタート。チョコレートケーキの方は奥さんの住むアパートの上階に新しく引っ越してきた姪の手作り。白いケーキの方は、その姪を訪ねてきた彼女の旦那の母親が作ってきてくれたというもの。
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奥さんの家は、いつもと変わらず綺麗に季節の花が飾られていた。
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しかし、今回の訪問は実はちょっとシリアス。義父の奥さんが脚の付け根の部分の手術をし、歩けるようになったものの昨年夏のミュンヘンでは喘息でハアハアしてほとんど歩けなくて大変な旅をしたことは、既に書いた通り。その後、今年になって不整脈で倒れ2週間くらい入院、落ち着いてうちに帰って、今は3週間処方された薬の効き目を試しているところ。めぎ家が訪ねたのはその3週間が過ぎるところのタイミング。ミュンヘンで息が上がって喘息じゃないかと言っていたのは、実は心臓が悪かったかららしい。あらららら。そんな訳で、奥さんは決して体調が万全ではなく、不整脈は薬で落ち着いているものの目眩が酷く、すっかり気落ちしていた。写っている一輪のスノードロップは、姪がちらっと顔を出したときにつれてきた子どもがめぎにウエルカムにくれたもの。その子どもは姪の姪(姪の夫の姉の子ども)。
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夫に先立たれて5年半くらい経ち、2年くらい前に息子にも先立たれ、彼女にはもう身寄りがない。うちのドイツ人の姪が同じアパートに引っ越してきて何かと世話をしているが、彼女とは血のつながりがない。もちろん本当の孫娘のように可愛がっているとは言え、奥さんは生きる楽しみを失いつつあるのかも知れない。
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奥さんはめぎたちのためにBelliniを用意してくれていた。これはベネツィアのワインカクテルで、中に入っているのはピューレした白桃。奥さんも一口ほど乾杯。
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この後奥さんは一人少し横になりたいと言い、めぎたちは上階の姪の家へ移動。

そして2時間ほど後に、復活した奥さんと一緒に姪の家で夕食。メインディッシュはヒヨコ豆のスープ。
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でも、奥さんは1時間ほどでまた下へ戻っていった・・・うーむ・・・もう一緒に夜な夜な語らうことは出来ないのね。

これは次の日の朝。
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この日は月曜日で、デュッセルドルフはカーニバルの薔薇の月曜日で休みだが、ハンブルクは平日。外を見ると、子どもたちが通学していくのが見えた。
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姪が結婚したのは昨年10月。新婚姪夫婦が住むアパートは、大きなリビングにベッドルームとめぎたちが泊まった客用寝室とキッチンとバスルームが揃う。ハンブルクは家賃がとても高いのだが、ここはアルトナというちょっと外れの地域の古いアパートだから、かなり家賃が安いらしい。
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小さいけれどバルコニーも。
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めぎがあれこれ撮っている間、うちのドイツ人と姪は今後の見通しについて色々と語り合っていた。
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このあと、めぎたちが帰路につくのと同時に姪が奥さんを病院へ連れて行くことになっていた。3週間の薬の効き目をチェックして、今後の治療の方針を決めることになっていたのである。ところが、支度して下へ行くと、奥さんが呆然として泣きそうな顔で待っていた。そして、子どもがママにごめんなさいと話すような感じで、姪に、「今日は検査で何も食べないで行かなきゃいけなかったのに、トースト食べちゃった・・・」と言ったのだ。食べてから医者の渡した書類を見て、そのことに気がついたのだとか・・・もう病院に行っても仕方がない、と駄々をこねる奥さん。それを聞いてうんざりした表情をする姪・・・

一事が万事こんな調子で、奥さんはもはや一人の大人として対応することができなくなってきているようなのだ。奥さんは、病状とか治療の方針といった現実を直視したくないのだろう。こうして人は弱っていくのだな・・・それに付き添う介護というのは本当に大変だろうな。姪は大好きなおばあちゃん(奥さん)のために自らここに移り住んだけど、その下心には裕福な奥さんの世話をすることでお小遣いをもらったり遺産ももらったりすることも当て込んでいたのだが、さて、どこまでこれに耐えることができるだろうか。
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姪と新婚の旦那がとても仲睦まじかったのがせめてもの救い。そんなハンブルク滞在だった。

撮影: D600 + 58mm(F1.4)
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