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めぎのフィギュアスケート観戦記 そのとき [2017年春 ヘルシンキ]

現在、4月始めのヘルシンキでの歴史的瞬間の話を連載中。
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今回フルサイズに70-300mmレンズで臨んだめぎ。ハーニュ君のグループになるまでに何度か試みてISOやF値やシャッタースピードを調整し、いざここからが本番。ちなみに昨日も書いたが、この大会は撮影OK。フラッシュや三脚は禁止である。

6分間練習中のハーニュ君のジャンプ。
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望遠でオーサーコーチとハビさんと。
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再びジャンプ。これは手振れしちゃったな・・・
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5位からどこまで這い上がれるのか、3位くらいにでも入れればいいなあ・・・などと思いながら見ていたこのとき。
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生ハーニュ君はこの時点でも美しく神々しかったけど、あまり覇気が感じられなかった。だから、あまり調子よくないのかも知れないな、四大陸の時のような追い上げが見られるといいけど、どうかな・・・というような気分だった。滑走順も一番手だし、なんだか5位からの追い上げともなるとこれからの優勝争いの前座の位置みたい。鬼門の後半4回転+3回転のところでうまくいっていい終わり方をして欲しいな、と思っていた。

そして演技が始まった。始まってから最初の2つめのジャンプまでは演技に見入ってて、2つの4回転が決まって、そのシュッという音を聞いてそれがとってもクールで、大満足。そうよ、この音が聞きたかったのよ~ループとサルコーでは音が微妙に違うような気がする。基本演技中に撮る気はなかったのだが(撮ること自体はOKなのだが、せっかくのハーニュ君の生演技、それも世界選手権だからこの目で見たい)、ジャンプが決まって滑り出しよくてちょっとホッとして唯一演技中に撮影したのがこのビールマンスピン。美しいわねえ・・・
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そこからは演技にぐいぐい惹き込まれていって、あまりの素晴らしさに写真どころではなく。まさか、まさか、もしやこれ、凄いことになってない?もしやドリームパフォーマンス?もしかしてパーフェクト??そんな瞬間がこの目の前に!?と思いながら、でも息をつく暇もなく、その4分半は美しく凄まじく神々しく流れていったのだった。余計な解説など要らない。自分の感性だけで見るべき4分半。



演技を終えた直後のハーニュ君。めぎの方は感動で涙拭きながらの撮影だったし、まわり中が・・・めぎのまわりは日本人はほとんどいなくてホント世界中の国の人だったのだが、そのまわり中がスタンディングオベーションで感動の渦だったのだが、当の本人はやった~!でもなく、ホッとしたようでもなく、非常に険しい表情で、不思議な雰囲気だった。
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迎えるコーチたちの大喜びの様子が印象的。
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そして、まだ何を成し遂げたか分からない感じの頃の放心状態のハーニュ君の様子も印象的。その前でウォームアップしているネイサン君。しかしこのとき、たぶんアメリカ人以外彼のことなんて見てもいない。
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そして点数がアナウンスされて、もうもうまわり中凄いことに。写真など撮ってる場合ではなく、めぎもいっぱいいっぱい拍手した。本当に凄い瞬間だった。おおおこれからどうなるんだろう・・・こんな人を涙させるような演技を上回るのが出てくるんだろうか?あと5人もいるのよ~

その時の感動をもう一度、と何度も何度もあとで映像を見た。ドイツ語での放送は面白かった・・・YouTubeに出ているこちらのドイツ語バージョンは総集編のもので、生中継の時のではない。生中継の時はEUROSPORT2だったのだが(めぎは契約者が見られるサイトで試合後一週間だけ公開されていたものを見た・・・ドイツではフィギュアスケートは人気無くてほとんど普通のメディアに載らないので、めぎはフィギュアの試合を観るためだけにEUROSPORTと契約したのだ)、ドイツのアナウンサーと解説者は6分間練習の時はハビさんとパトリックさんの比較ばかりしてて、ウノ君も付け足しって感じだったし、ハーニュウ(最近はニューと伸ばして発音してくれるようになったが、アクセントは依然として最初の「ハー」である)はこの6人の中で唯一の技術も表現も両方兼ね備えたタイプだけど今回の優勝はまず無理だろう、まあ今までと違って下からの追い上げで、明日君はチャンピオンになると言う人はもう誰もいなくてまた来年があるよと言うだろうからそれが意外とチャンスかも知れない、でも彼はここ2年の世界選手権ではいずれもショートのリードを守れないほど緊張に弱く、今回はアウェイだし(つまり開催国が日本ではないということ・・・前回世界選手権で優勝したのは埼玉だったからね)、今のフェルナンデスの状態では10点の差を取り返すのはまず無理じゃないか、というようなことを言っていた。そしてハーニュ君の演技が始まってから技術点が105点になるまで・・・つまり、ほとんど終わり頃のトリプルアクセルに1ループにトリプルサルコーが決まるまで一言も発さず、その時点になって「これはワールドレコードが出そうだ」と初めて音声が。終わったときには、いったいこれは何だったんだろう、鳥肌が立つような素晴らしい演技だった、未来のフィギュアスケートが現実になった、などと絶賛していたが。

これはYouTubeで見つけたビデオ。めぎが見た目線と比較的近い。でも、あれれ、ビデオ撮影は禁止のはずじゃ・・・?しかし、YouTubeにはごまんとあちこちからのが載ってるわね。まあそれはさておき、この角度からだと、左奥にコーチたちが見える。最後のルッツが決まったときにオーサーコーチは飛び上がり、最後のスピンの最中に(まだ終わっていないのに!)既にコーチたちは喜びのハグをしている。そういうのが現場の面白いところ。



それから時は流れ、みんなが完璧ではなかったのが残念だったけど、めぎは本当に心ゆくまで4回転を堪能した。ネイサン君はジャンプが決まらなくて空回りという残念な結果だったが、17才の青年(彼はまだ少年という感じだったが)の必死さがよく分かった。この大きな負けできっと来年は大きく羽ばたくことだろう(昨年の失敗から今年へ大きく成長したウノ君のように)。ボーヤン君の4回転は本当に素晴らしかった。あのようにジャンプに徹するプログラムも潔く、かえって素敵。なかなかチャーミングで、好印象。テレビだとただただジャンプのために準備している演技に見えるが、いやいやどうして、ここまでジャンプが安定しているとつなぎも上手く見える。パトリックさんは、表現に徹する意志が感じられ、これまた好印象。めぎは正直彼の表現があまり好きではないのだが、リンクの使い方が上手く、スケーティングの美しさはよく分かった。ウノ君も素晴らしかった。技術もあり表現力もあり、フィギュアスケートの優等生という感じの演技だった。あれがもう一歩殻を破って自我が出て男になったら迫力だと思う。なんと言っても選曲は6人の中では抜群のセンス。そして最後に、普通に演技すれば総合で優勝したかも知れなかったハビさんはとっても残念だったが、それでも素敵だった。あの負けを認める潔さが、それで観客を味方につける雰囲気が、大人だなあと思う。しかし、全てを見て、この凄い技術の6人を見て、やはり思うのだ・・・なんというか、ハーニュ君はやっぱり何か違うオーラがあって、神々しかったな、と。それは完璧な演技だったからとかワールドレコードだったからではなく、持って生まれた何かなのか、存在から生まれ出る光というか。震災が与えた影響なのかも知れないし、外国でトレーニングする孤独さから来ているのかも知れないが、上手いとか成功したとか勝ったとか世界最高得点とかという次元ではなく、伝説的な存在というのはこういうものなのだろうと思わせる何かがあった。

結果が出て優勝インタビュー。観客のビデオ撮影の様子も含め撮影。ハーニュ君の英語の受け答えがとてもチャーミングで可愛い。
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そして、表彰式へ。楽しそうな二人。ここにハビさんもいたらもっと楽しそうだったんだろうな。
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今回めぎが座った席はジャッジと反対側で、演技中は常に背中を向けられているという感じなのだが、こういう舞台裏を正面から撮影できたという意味ではよかった。

そして名前がコールされて嬉しそうに飛び出してくるハーニュ君。
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さっきの顔とは別人だわね。
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そして喜びいっぱいのこの飛び乗り。
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このような場でこのような歴史的な快挙で君が代を聴くというのはなんともいい気分。
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それにしても、めぎもあそこの仲間入りしたいな~いいないいな、あの大きなレンズ。いいないいな、あの場所。競技中も彼らのシャッターの音がダダダダダッとまるで撃つかのように鳴り響いていた。その音を聞きながら、ああこういうポーズの時に、こういう演技の時に撮るものなのね、と非常に参考になった。
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でも、めぎもこれだけの写真を撮ることが出来て大満足。フィギュアスケートで写真を撮ろうという方、フルサイズに70-300mmならかなりいい線行けると思う。ここに載せたのはブログ用にサイズを落としているのでかなり不鮮明でノイズも多いが、オリジナルはずいぶんクッキリとしていてノイズも少ない。フラッシュ無しで薄暗い中1.5kg級のを手持ちでどこまでできるか、一例になったかしら。あ、だけど、日本だと撮影は全面禁止のようね。世界はOKなのに日本はダメって、不思議よね。

撮影: D600 + 70-300mm(F4.5-5.6)、Xperia Z1
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Baldhead1010

重たい機材での撮影お疲れさまでした。

高感度に強いカメラ欲しいですね。

あと、一脚があったらずいぶんと楽になりますね。
by Baldhead1010 (2017-04-11 04:33) 

YAP

私は何気につけてたテレビのチャンネルで放送を見たという感じでしたが、演技の途中から何やら違う雰囲気を感じ、演技終了後の観客の盛り上がり方で、ぞぞーっと鳥肌が立つほどの感覚がありました。
テレビの前でこれですから、会場の雰囲気は想像以上のものだったことと思います。
前にも書きましたが、羽生君はあまりライバルを気にせずに、常に自分自身の演技と戦っているように見えます。
だからプレッシャーがかかるような場面でも自分の演技ができるし、高いレベルを維持し続けている。
女子だとキム・ヨナ選手もそんなタイプなのかなと思います。
真央ちゃんが引退発表しましたね。
彼女は逆にライバルからのプレッシャーに引きずられるタイプのように見えたので、若くして世界の頂点に立ってからは、つらい競技人生だったのではないかと思います。
けど、日本のスケートのレベルって、高くなりましたね。
by YAP (2017-04-11 08:07) 

ナツパパ

確かに生で見たら迫力や臨場感が段違いでしょう。
その分感動も大きいのだろうなあ。
私はめぎさんの文章に感動しちゃいました。

by ナツパパ (2017-04-11 10:13) 

momo

わーーーーーーーーー(^^)人☆ぱちぱちぱちぱち
レポありがとうございます!!前記事の動画もたっぷり堪能させていただきました!
オーサーさんの演技、今見ても素晴らしいですね!ルッツの高いこと!
プル様の美しいこと♡あの突然の転倒はビックリして「なんでっ!?」って思わず
口に出てしまいました(笑)信じられないコンビネーションジャンプに、
やっぱりスゴイ人なんだな・・と改めて感心し、真央ちゃんよりちょい前に
引退表明されましたが、続く真央ちゃんの引退・・と時代の移り変わりを感じます。
最終グループのメンバーの様子も、なるほどなるほどと嚙みしめて読ませて頂きましたし、お写真も、現場カメラマンでは撮れない部分とか逆に臨場感ありました。
日本はなぜに撮影禁止なんでしょうね??動画サイトでのアップもことごとく規制され、削除されまくって海外からもすごいブーイング受けてたようですし。
国別、残念ながらフリーは観れそうにないのですが、初日は各国チームのオープニングセレモニーに、アイスダンス・男女シングルのショートが一気に見れるので、まぁ一日だけでも、お得だしいいかーーー♡って思ってます。
ハーニュ王子のリベンジプリンスが見れるかも?(笑)
国内大会は本当にチケット入手が大変で;;貴重な試合チケットになります。
めぎさん、絶対無理してでもそのワールドは観に行って正解でしたよ~。
本当によかったですね♪ レポートありがとうございました~♪(^-^)

by momo (2017-04-11 15:13) 

テリー

羽生の劇的な逆転劇を見ることができて、ラッキーでしたね。
アイススケートって、失敗してはいけないという余りにプレッシャーがある中での演技が、あまり、痛々しいので、実況中継は、あまり、見ないようにしています。
日本で、アイススケートの撮影禁止は、多分、OKにすると、必ず、コンデジなどで、撮影し、しかも、ストロボ発光禁止にできない人も、やるでしょうから、当然だと思います。

by テリー (2017-04-11 17:12) 

母ちゃん

TVの中継より、めぎさんのブログの方がずっと臨場感がありますね! その場にいた方の気持ちがよくわかりますもの。
by 母ちゃん (2017-04-11 17:40) 

Inatimy

どうなるのかなと思ってる見てるうちに、氷上を軽やかになめらかに、
そして力強く動く姿にいつの間にかグッと引き込まれまていきますね^^。
動画、感動ものでした〜。衣装、この色に合いますよね。
by Inatimy (2017-04-11 19:31) 

engrid

なんど見ても感動です
そしてその場にいらして、空気を共有して見えためぎさん
羨ましいな、歓喜の渦のなかに
彼は、氷上でのオーラ、自分に対しての厳しさ、凄いです
君が代に、感涙ね
by engrid (2017-04-12 01:26) 

mimimomo

安心して羽生君の演技が見られました(^0^
もうすべて終わって抜群の演技だったんですものね~♪
by mimimomo (2017-04-12 10:30)